アレクサンダー・テクニークを独学で身につける試み(01)

早速始めます。

 

まず、何がしたいか。

最近の私は様々な修練を積んでいる。ピアノ・絵を描く・筋トレなど。特にピアノに関しては(某動画で説明したように)かなり長い間取り組んでいるのだが、一向にうまくならない。というか「『自由に』弾けるようになった」感覚がない。例えば小学校のころに習ったリコーダーとの比較。リコーダーは同時に出せる音が1つまでというのもあって、当時から少し練習しただけで頭の中で思い受かんだメロディーをすぐに表現できるようになった。言いかえると「自在に」吹けた。しかしピアノでは(今の私は)そんなことは到底できない。出せる音のパターンが単純に多いというのもあるだろうが、様々な曲を練習してみても自分で思いついたメロディーラインをすぐに両手込みで弾く、みたいなことは全然出来るようにならない。この違いは何なのだろうか。

ピアノに関しての(当面の)最終的な目標は「『練習』した曲は自分の思った通りの表現で弾け、頭に思い浮かんだ(難しくない)曲(両手込み)を即興で弾けるようになる」こと。それを達成するためにはどうしたらよいのか。まずは基本的な技術を身につける必要があると考えた私は数ヶ月前からハノンの練習にとりかかる。現在30番まではなんとか「弾ける」ようになった。だが「自在に」弾けるかと言われれば全くそうではない。ハノンのメロディーが弾けるようになっただけで他に関してはからっきし、である。

これらの練習は結局は「習慣づけ」にすぎない、と考えられる。つまり何度も同じパターンを繰り返すことでそのパターンについては思考のタイムラグなしに弾けるようになる、つまり「慣れる」のだが、その方法ではいつまでたっても学んでないパターンは弾けるようにはならないのではないか、と。「たくさんのパターンを学んで弾けるパターンを増やしていくことが練習だ」と言われればそうなのかもしれないが、それで本当に「自由に弾けるようになった」と言えるのだろうか。無数にあるパターンを全て習得するにはどれだけの時間が必要なのだろうか。そうではなくて、今まで一度も弾いたことのないパターンであったとしてもその場で弾けるのが本当に「自由に弾ける」ということではないのか。

そんな考えを巡らしていろいろと情報を漁る中で辿り着いたのが「アレクサンダー・テクニーク」(以下AT)である。どうやらATを身につければ体を自在に「コントロール」できるようになる、っぽい。それなりに大変らしいが。

というわけで、このシリーズではATを身につけられるかいろいろと実践してみて、その様子を記録していこうと思う。今後の自分のためにも。

 

まずシリーズの序盤ではATに関する本を読み、その内容を自分なりに解釈・まとめてみて、その後実践編に移る、という流れにしてみようと思う。解釈や方法でいろいろと誤りが出てくるだろうとは思うが、それを自力で発見し正すのもまた修練の一環、ということで許容していただきたい。もちろんコメントは歓迎します。

当面の間取り組む本は「音楽家のためのアレクサンダー・テクニーク入門」。某サイトではこの本を応用的なものとして扱っていたのでもっと基本的な本から読んだ方がいいのかもしれないが、高い金を出して買っちゃったのでとりあえずこの本を読み進めることにする。

 

今回は以上。次回から「解読」に入ります。では。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です