井口へ。
水曜日のダウンタウンでやってた企画。
ルール:東京周縁に配置された7つのGPS機能付きボール。7個全てを揃えるとなんでも1つ願いを叶えてくれる(「なんでも」とは言っていない)。3人1組・3チームでの争奪戦。移動にはチームごとに用意された車を使う(多分それ以外の交通機関の使用は禁止)。各チームには撮影スタッフが同行。
では攻略法。
⓪まず企画を聞いた段階で「水ダウのことだから、最終的にはチーム内の3人でボールの奪い合いをさせられるだろう」と想定する(今回はそうではなかったが)。
①企画がスタートしたら、どれでもいいからボールを1つ入手する。
②コンビニ等でアルミホイルを購入。ある程度車で移動したら、移動中に(チームメイトの見ている前で)アルミホイルでボールを包む。
GPSには電波を使用するため、導電性のアルミホイルで包むことでファラデーゲージ効果(静電遮蔽)でGPSを無効化できる。なるべく隙間なく包むことを心がける。うまくいけば、GPS上に包んだボールの位置が表示されなくなる。
味方には「相手からこちらの居場所がバレないようにするための措置。逆にアルミを剥がすと場所がバレるので、絶対に剥がしてはいけない」と言う。
③トイレ休憩等理由をつけて、ボールを持って味方から離れる。「ボールを車中に残すと他チームから盗まれる可能性があるから、誰かが持っていた方が良い」とか言っておくと、ボールを持ったまま移動することを味方から怪しまれにくい。撮影スタッフにもついてきてもらう。
1人になったら、100均等で似た大きさ・重さ(重さの方が重要)のボールと別のアルミホイルを購入。アルミホイルはさっき買ったやつを流用しても良いが、わざわざホイルを持って車を離れると味方から怪しまれる可能性があるので、別のものを購入するのが無難。そして偽ボールをアルミホイルで包み、本物のボールとすり替える。本物は適当な場所に埋める・コインロッカーに預ける等で隠す。これによって、本物のボールの場所を知っている(取り出せる)のは自分(と撮影スタッフ)だけになる。味方には「ホイルを剥がしちゃだめ」と伝えてあるので、味方が本物か偽物かを判定するのは終盤になるまで実質不可能(ある程度は時間を稼げる)。
④適当にゲームを進める。
⑤自チームが残りの6個を集められたら、隠した場所からボールを取り出して願いを叶える。仮にあなたがお笑い芸人ならば、この時「ギャルのパンティおくれー!」と言いましょう。絶対に「日曜劇場に出たい」「感謝祭に出たい」等の『クソつまらない願い』を言ってはいけません。
他チームが6個集めた場合(or味方との争奪戦になった場合)は、そのチームに「最後の1個のボールの場所の情報を300万円で売る」と持ちかける。金額は自由。今回は3人1組なので1人100万円の値段設定。そこそこ売れてる芸人らしいのでこれくらいは余裕でしょう。これで300万円がほぼノーリスクで手に入ってめでたしめでたし(味方と金を分け合う必要はない。場所を知ってるのは自分だけだから)。もちろんアルミホイル代等の諸経費は相手持ち。相手が拒否してきた場合は企画終了。困るのは番組側。
攻略法は以上。以下は企画に対する感想など。
まず言っておきたいのは「企画自体がクソつまらない」ということ。「売れない」芸人を使ってゲームさせるって、それビートたけしの時代のお笑いですやん。しかもその頃と違って、参加してる人間には(「売れていない」くせに)金銭的余裕がある、つまりゲームに「本気」で取り組む理由がない、という。そんな奴らの「遊び」を見て何がおもろいねん。しかも頭が悪い行動するやつばっかだし。最近テレビを全く見なくなった(この企画の存在も井口のYoutubeチャンネルで知った)けど、水ダウですらこのクオリティまで堕ちたか、という印象。これなら芸人以外を巻き込んだ「逃走中」形式の方がまだ良いくらい。井口も参加者として「この企画つまらなくないですか?」とは言えない立場だろうけど(井口にはこの企画をちゃんと「つまらない」と思えるセンスは持っていて欲しい)、苦言を呈するくらいの「努力」はしてほしい、かな。
次に、井口・ともしげ問題。詳細は現在TVerで配信されている本編(来週まで配信?)と井口のチャンネルの動画で確認して欲しい。井口アンチの人は動画を再生せずにXでアンチコメントしよう。再生数が伸びるのは井口の思うツボ(頭が悪いくせにこういうところで知恵が回るテイの行動するのがイラつくポイント)。言っておくが私は井口アンチではない(むしろ評価は高い方)。
2個目のボールを見つけた後の井口の行動。相手と手を組んだふりをして、取るのが難しい(競争したら負けそうな位置の)ボールを取りに行かせるムーブ。これは稚拙ではあるのだが(まともな思考力の相手なら騙されない)、戦略的にも番組構成的にも良い行動であったと思う。道徳的に非難されるような行動ではあるのだが、こんなゲームに道徳性は不要。ガンガン騙して良し。その方が盛り上がる。
次が本題。3つ目のボールの場所に到着。ともしげが「(早く見つけたいので)車中にボールを残して探しに行こう」と提案。井口と高野はこれを承諾し、車中に全てのボールを残して全員で捜索に向かう。「(おそらく1人でも)車から離れる場合、車に鍵をかけてはならない」というルールが存在。そして捜索中にともしげが発言を翻し「やっぱりボールは持って探した方が良い」と言い出す。車中に戻ると、案の定それまでボールを1つも持っていなかった敵チームにボールを全て盗まれてしまっていた、という流れ。
上記の攻略法でも述べたが、基本的に「車中にボールを残して離れる」という行為は相手にボールを盗まれる可能性を生むだけの不利な行動でしかない。ボールを持って離れた場合は物理的戦闘による奪い合いになる可能性はあるが、それでも戦って勝つ確率がある以上盗まれるよりはリスクが小さくなる。
なので、ともしげの「ボールを車中に残して探しに行く」という提案はバカ丸出しではあるのだが、それに反論せず同意してしまった時点で井口もともしげと同じくらい愚か、というのは否定できない事実であろう。井口は普通の人間くらいの知能は持ち合わせているとすると、この「同意」が番組側からの「ヤラセ」ではないか、と想像してしまうのも普通のことではないだろうか。仮にヤラセでないとしたら、井口は相当愚かな行為をしてしまっているので、まずはその点を謝罪して欲しい。
井口はM-1優勝ツッコミ芸人であるという性質上、他の芸人よりも頭が良さそうというイメージを背負わされてしまっている(実際のオツムの出来とは別として)。その井口がこういう愚かムーブをしてしまうと、芸人全体の頭の出来のイメージ低下に繋がってしまい、「あの番組のコレもヤラセでは?」みたいなさらなる疑念を生む可能性も出てくる。それも含めての謝罪が必要。
井口が愚かな行為をしたのは自明として、問題はその行為が「面白い」か、ということ。今回の場合は番組の盛り上がりポイントとして一応貢献してはいるのだが(そこが逆にヤラセっぽい)、その「愚かさ」自体は面白さに関係ないので、ただ頭が悪いだけになってしまっている。逆にヤラセっぽさが面白さを半減させている側面もある。その点は井口にも反省が必要、ではないか。
芸人の唯一の評価軸は面白いか否かで、頭の良し悪しは二の次ではあるのだが、現代は視聴者の目が肥えてしまっているので「頭の良いムーブ」と「面白さ」を両立しなければ評価が得られない、という難しい時代。頑張ってください。
井口のYoutubeによると、車中から離れた後トイレ休憩があり、その時ともしげがスタッフと何やら話し込んでいたらしい。その直後、ともしげの発言の変容。この井口の発言は、ともしげによる「ヤラセ」の匂わせと、それに自分は関係ないという言い訳の2つを暗に示している。ヤラセがあったかはともかくとして(あったなら正直に言え)、井口には「仲間を売るな」と言いたい。それが仮にともしげであったとしても。
「ともしげがヤベーやつ」というのは、ちょっと様子を観察していれば誰でも気づくと思う。井口が殊更に声を大にしなくても。で、問題はそれが「面白いか」ということ。私はともしげを見ていても「ヤベー奴がヤベー行動をしている」と思うだけで、そこに面白さは全く感じない。そこまで突飛なことをしているわけでもないし。そこに執着してごちゃごちゃ言ってると、井口も「同レベル」の面白さの人間と思われてしまうよ?と心配しているわけです。異常者からは距離をとるのが生きる知恵。
異常者を見て面白いというのは、動物園の猿を見て面白いというのと同レベル。お笑い芸人の作り出す「面白さ」はそれとはベクトルが違う、もっと言うと次元の違うものであって欲しい。そう願うばかり。
最後に、上記の発言は全て冗談です。真に受けないでね。